私と愛犬の散歩は、早朝と夕方(もしくは夜)の一日2回が日課となっています。そして、散歩をしていると、いろいろな飼い主さんとワンちゃんに出会います。
殆どの場合、ごく普通の、のどかなお散歩風景なのですが、たまに、黙って見過ごすことができない”NG飼い主さん”に出会うことがあります。それは・・・
① 自転車に乗って、犬を散歩させる飼い主さん
② 炎天下で、犬をお散歩をさせる飼い主さん
是非、改めていただきたいという願いを込めて、今回はこの2つがなんでNGなのかについて、お話ししたいと思います。
自転車に乗って、犬を散歩させる飼い主さん
2017年に道路交通法が改正され、自転車の交通違反に対する取締りが強化されました。それにともない、自転車ユーザーの方々の、交通ルールに対する意識も、以前より上がっているかと思います。
にも関わらず、未だに自転車で犬を引きながら散歩をしている方を見かけます。
自転車に乗りながら、リードを片手で持ったり、自転車のハンドルにくくりつけて、犬の散歩をさせるのは、道路交通法違反となります。罰則として、3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられます。
それだけではありません。
実際にあった話なのですが、子供の頃飼っていたトイプードルが、近所の秋田犬に噛まれ、瀕死の重傷を負った事がありました。
飼い主が自転車で散歩をさせていた時、バランスを崩して転倒し、リードを離してしまったのです。驚いた犬はパニック状態に陥り、我が家の庭に突然、飛び込んできたかと思うと、庭で遊ばせていた愛犬に噛み付いたのです。
一命は取り止めましたが、度重なる手術で急激に衰え、最終的には両目まで失明してしまいました。
当時、私の両親は、その飼い主を訴えることはしませんでしたが、飼い主の明らかな過失による事故でしたから、訴えることもできたと思います。
その場合、道路交通法違反の罰則では済みません。さらに民事上の責任を負うことになるのです。
本当に怖い行為ですので、絶対、やめて頂きたいと思います。
炎天下で、犬のお散歩をする飼い主さん
記録的な猛暑が続き、「災害急の暑さ」といわれた昨年の夏。今年の夏も厳しい暑さになると予想されています。
夏場の犬のお散歩には、細心の注意が必要なのですが、これが出来ていない飼い主さんが、結構、いるのがいるのです。
炎天下のコンクリートは、60度ぐらいになります。夜19時になっても、アスファルトは30度ぐらいあるそうですので、日が落ちてからも、油断は禁物です。肉球を火傷してしまいます。
直射日光だけでなく、地面からの照り返しにも気をつけてあげないといけません。地面から近くを歩く犬にとって、夏場のお散歩はリスクが大きいのです。
犬は暑い時に舌を出して、唾液を蒸発させる「パンディング」をして、体温調節をしています。けれども、過度にハァハァと息をしているのは危険信号。熱中症にかかっているかもしれません。30分に一度ぐらい、水を飲ませるなどの配慮も必要です。
気温が30度を超えたら、お散歩は控えるべきです。たとえ夕方であっても、外に出た時に、手のひらで地面を触り、地面の温度をチェックしましょう。人間が暑いと感じるのであれば、犬にとっては、その何倍も暑く感じるはずです。
愛犬の健康を考えて、夏場のお散歩は早朝か、もしくは夕方以降を心がけましょう。