自分軸で生きれば、人生は豊かになる

人生100年時代やら、70歳定年やら、老後資金は最低2000万やら、世の中、不安材料に尽きませんね。
私自身、漠然とした不安から、この先、どうしたものかと、悶々と考えていた時期がありました。
結論から言いますと、不安を起点に物事を考えても、思考が負のスパイラルに陥いるだけだという事。何よりちっとも楽しくない。前向きな気持ちになれないので、やめました。
2035年には、15歳以上の全人口の約半分(48%)が、シングル(生涯未婚者+配偶者と離別、死別による単身者)になると、国立社会保障・人口問題研究所は推測しています。
若い世代の晩婚化や未婚化が進み、少子化や高齢化が進んでいるのは、周知の事実ですですが、こうして数字をつきつけられると、日本の人口構造のイビツさを、改めて感じざるおえません。
実際、私を含め、周りを見渡してみても、独身ミドルが男女ともに、結構、居ますので、肌感覚で納得できるものがあります。本当に独身が増えています。
独身ミドルは、まだまだ働き盛りですし、相応の収入もありますから、側から見ると、仕事もプライベートも充実した、所謂、リア充が多いように見えるかもしれません。
けれども、よくよく聞いてみると、年老いた親の介護などで、人知れず、大変な思いをしている人も多い世代です。
1番身近な存在である親が、加齢のため、段々と衰えていく姿を見るのは、本当に辛く切ないものです。その姿に自分を投影し、否応なしに、自身の老後も現実味を帯びてきますから。
超高齢化が進み、ほぼ半数の人が長い年月を1人で歩いていく時代。これは争いようもない事実ですが、どんなに不安がっても、目に見えない敵と戦うようなものです。
健康でありさえすれば、あと何十年も人生は残っている。何か新しい事を、一から始めたとしても、この先、10年、20年続ければ、その道のベテランにだってなれるわけです。ちょっと見方を変えるだけで、何とかなりそうな気持ちになります。
時代がどう変わろうと、自分軸で生きていく。何がやりたいのか?どうありたいのか?その為に今、やるべきことは何か?を模索しつつ、自分にとっての豊かな人生を歩みたいと思うのです。
数年前、「世界最高齢 82歳プログラマー」として一躍脚光浴びた、若宮正子さんを覚えているでしょうか?excelアート(イラスト作品)を発表して注目を浴び、2017年にiPhoneゲームアプリ『hinadan (ひなだん)』を開発。同年、Apple社の世界開発者会議にサプライズ・スペシャルゲストとして招かれ、ティム・クックCEOに賞賛されたことは記憶に新しいですね。
その後、政府の「人生100年時代構想会議」の有識者の1人に選ばれ、定年退職後の学び直しを支援する政策づくりにも携わっているそうです。
60歳からパソコンを始めた若宮さんは、ネットの接続だけで3ヶ月もかかり、タイピングも一本指打法でしていたそうです。そして75歳でピアノ、80歳でプログラミングを始めたというのですから、本当に驚くべき行動力です。
「プログラマーなろうと思っていたわけでなく、ただ好奇心にかられるまま、次から次にチャレンジしていたらこうなったの…。」
今最も興味あることは?と質問され、「人工知能とか、ああいうののことをもっと知りたいです・・新しい時代に即した勉強を、熟年っていうか、ある一定の年代になったらやっていくっていうのが必要じゃないかと思いまして…。」
(NHKニュース おはよう日本より引用)
柔軟な発想。あくなき好奇心。常に学ぼうという姿勢。興味をもったら直ぐ実行に移す行動力。年齢なんか大した問題じゃない。問題なのは、初めから諦めてやらないことなのだと、改めて気づかされますね。