ここ数年、「若返り」「アンチエイジング」という言葉は、ごく当たり前に耳にし、語られるようになりました。
エイジングケアに特化した化粧品やサプリメントはもとより、美容整形の分野でも様々な施術が揃っています。言うまでもなく、「いつまでも若々しく、綺麗でありたい」は、女性にとって普遍的なテーマの一つです。
アメリカの ハーバード大学で、150歳まで寿命を延ばす薬が研究、開発されているという記事を読みました。
この薬を使えば傷ついた細胞を修復して若返らせることができ、さらには臓器を再生させたり、麻痺状態になっている人を起き上がらせたりできるというのです。
しかも、市販された場合、薬1錠の値段はコーヒー1杯分程度というから驚きです。
「人生100年時代」どころか、150年時代がやってくる。もはや不老不死も夢ではなくなってきました。
こうした情報が、いとも簡単に手に入る時代ですが、実際のところ「何が本当にいいの?」と思われている方が多いのではないでしょうか?
そんな情報の波に飲まれて、迷子になっている方にお勧めしたい本があります。心療内科医であり、エッセイストの海原純子氏の著書、「きれいへの医学」です。
若い女性に向けて書かれた本ですし、20年以上前に出版された本なのですが、「心と体のメカニズム」に着目し、西洋医学、東洋医学、チベット医学、オステオパシー、アロマテラピー等の、確かな知識をベースに書かれています。当時、ベストセラーになっていました。
あなたがどのように生きるか、という自分のアイデンティティーと、あなたの容姿は一致してくるはずです。あなたが自分らしい生き方をしていると顔や肉体はそれにふさわしいものになってくるのです。心と体はいっしょで、つながっているというのは、そうしたことです。海原純子『きれいへの医学』(講談社α文庫)まえがきより
世間的な美の基準にあわせるのではなく、自分の生き方に合わせる…。忘れていた何かを思い出させてくれます。
あなたが仕事をし、恋をし、生活をしていくのにふさわしい体が、あなたにとってもっとも美しい姿なのだと思います。海原純子『きれいへの医学』(講談社α文庫)まえがきより

本編は下記の7章に分かれています。
1章 体の中から美しさへのアプローチ
2章 美人でなく「いい顔」を目指す
3章 美しい食事が“きれいな体”を呼ぶ
4章 メディカル・ダイエット
5章 周期というリズムがあなたを美しくする
6章 病気や環境の変化に負けないきれいな女
7章 ストレスは美しさの永遠の敵
各章とも、心と体のメカニズムをわかりやすく解説し、その処方箋として、日常に簡単に取り入れることができる、ヘルシーな食事のメニュー、アロマテラピーなどを紹介しています。
残念ながら、既に絶版になっていると思います。中古でしか手に入らないかもしれませんが、興味のある方は是非、探してみてください。心がふと軽くなると思いますよ。